2022越境キャリア教育プロジェクト

本校特進コースでは、神田外語学院の学生らと越境キャリア教育プロジェクトと題して探究活動を行なっています。
今年度はオンラインで週に1度のミーティングを6月から行ってきました。そして、8月19〜21日に上越フィールドワーク、9月17〜19日に東京フィールドワークを実施しました。全く異なる2つの街を往来し、その街に生活する方々にお話を伺ったり、体全体でその街や文化を感じることで、生まれ育った上越に、そこで生きる私たちに、再度意味付けを行うことを1つの目的として活動しています。
今年度はこの取り組みの成果を10月22日(土)の北辰祭で発表するとともに、11月には上越市への提言を行うことも目指しています。
フィールドワークで生まれたたくさんの気づきを具体的な形に昇華すべく、まだまだこれから発表にむけて引き続き活動していきます!!

最後にこの取り組みの雰囲気が感じていただけると思い、東京フィールドワークでの神田外語学院池田先生の閉会式でのお話を掲載します。

- 閉会式にて、神田外語学院池田先生のお話 -
本当にこの3日間、いろんな形で気づきがあったんじゃないかなって思います。
そして関根のみんなにとってこの3日間が「なんで?どうして?」の連続だったら嬉しいと思います。
学びってほんとに楽しいんです。
なんであんなファッションするんだろう?なんでこんなものが東京だといっぱい売れるんだろう?なんでこんなことで東京の人はニュースにしてしまうんだろう?
このなぜというのが学びのきっかけで、それを自分の興味ある領域で広げていくことが次の進路なんだと思う。
なぜの扉をどの窓から見たら自分のなぜがもっと面白くなるか、それが次の進路、大学に行くこと、専門学校に行くことの意味なんだと思うんだよね。
もしそれがこのフィールドワークであったら、私は本当に嬉しく思います。

と、同時に学生のみんなに知ってほしいことがあります。
関根の生徒のみんなは、東京駅からホテルに向かう途中、工事現場の傍に立っている現場員の男性に対して「こんにちは」、挨拶をしていた。
私は申し訳ないけど、いることすら気づかなかった。
完全に私の意識の中でその人は関係ない人とシャットアウトして、私自身がそういうコミュニケーション、そういう生き方をしていたことに、はっと気付かされた。
人と向き合うそのココロってほんとは大事にしたいし、そういう土地で生まれてきたからこそ、関根のみんなは大事にしてきたと思うんだよね。
そして、その心の集合体が街を作って、その町の文化を作っていくわけだ。

そう考えた時に、東京って結局どういう町なんだろう。
ある学生はこう言った。「東京とは異文化を吸収した街であって、何者と問われた時に、その町のアイデンティティがないのかもしれない。」
上越といえばいっぱい思い浮かぶものがある。
東京と言った瞬間に、いろいろあるけれど、でも本質的なものは何だろう。
すぐに答えられるかな。
やればやるほど私の中でなぜがいっぱい出てきて、もっと知りたいという欲求が湧いています。
みんなにとってもこの活動を通じて、1つ1つのなぜが芽生えていればそれを大事にしてほしいと思います。
引き続き11月の発表まで頑張っていきましょう!

上越フィールドワークにて

東京フィールドワークにて

投稿日|2022.09.21 お知らせ